コンセプト
~口にやさしく、体にやさしく、人に優しい食べ物~
今、私たちは望むならばありとあらゆる種類の食べ物をテーブルにならべることができます。 世界中のどの国のものも、そしてどの季節のものも。
そうしたかつてない豊かさの中でふと感じる飢えは一体なんでしょうか。
”飽食の中の飢餓”という言葉を想うとき、あることに気付きます。
私たちにとって食べ物とは風土との素晴らしい関係の象徴ではないか、 自然と人間とのかけがえのない交わりの結晶ではないかということです。
私たちが日頃手にする食べ物はあまりに人工的に調理され加味されてしまいました。
むしろ干す、煮る、燻す、漬ける、練る、醸すといった人間の食べ物への知恵と技術が、陽の光、潮の香り、土の息吹きといった自然の記憶とからみあい、豊かな素材にもう一つの命を吹き込む、そうした人間の技と自然の恵みが溶けあったものこそ 本当の食べ物といえるのではないでしょうか。
そうした心の御馳走を求めて私たちは各地でいろいろな人に出会い、いろいろな滋味にあふれた食べ物に出会いました。
それでもマスプロ化されていない良質の食べ物を手に入れるのは極めて難しく、まだまだ情報が足りません。皆様からいろいろな助言を いただければ幸いです。